オンラインゲームをプレイしていて、こんな経験はありませんか?
- Pingをもう少し下げたい
- 突然Pingが跳ね上がる
- パケットロスが発生する
- 回線速度は速いのにゲームではラグを感じる
- 海外サーバーで快適にプレイしたい
こうしたゲーム中の通信問題を改善するサービスとして登場しているのが「GearUP」です。
私も「本当にPingが下がるのか?」と気になり、実際にGearUPを1か月契約して、VALORANTやAPEX Legendsで使用しています。
先に結論を紹介すると、GearUPを使えば誰でもPingが劇的に下がるわけではありません。
実際、私の環境ではPingの改善は数ms程度でした。
一方、VALORANTではパケットロスやジッターなどが減り、Pingの数値そのものより通信の安定性にメリットを感じています。
逆に、もともと通信が安定していたAPEXでは大きな変化を感じませんでした。
| 項目 | 筆者の評価 |
|---|---|
| Ping改善 | △ 若干改善 |
| パケットロス | ○ VALORANTでは改善を感じた |
| ジッター・安定性 | ○ 改善を感じた |
| APEXでの体感 | △ もともと問題がなく変化は小さい |
| 使いやすさ | ○ 比較的簡単 |
| おすすめ度 | ○ 回線トラブルがある人は試す価値あり |
この記事では、GearUPの仕組み・料金・使い方・評判から、実際にFPSで使用して分かったメリット・デメリットまで詳しく紹介します。
GearUPとは?
GearUPは、オンラインゲームの通信経路を最適化するゲーム向けネットワーク最適化サービスです。
公式サイトでは、高Ping・パケットロス・ジッター・地域間での不安定な接続などの軽減をサポートするサービスとして紹介されています。
一般的な「ゲームブースター」という名前から、PCの負荷を軽減してFPS(フレームレート)を上げるソフトをイメージするかもしれません。
しかし、GearUPが最適化するのはPCのグラフィック性能ではなくネットワーク通信です。
そのため、
- PCのFPSを60fpsから144fpsにする
- GPUの性能を上げる
- ゲームを軽量化する
といったサービスではありません。
自分のPCからゲームサーバーまでの通信経路を最適化し、Ping・パケットロス・ジッターなどの改善を狙うサービスと考えると分かりやすいでしょう。
GearUPはどうやってPingやパケットロスを改善する?
オンラインゲームの通信は、自宅からゲームサーバーまで一直線につながっているわけではありません。
複数のネットワークを経由してゲームサーバーまでデータが送られています。
その途中に混雑している経路や効率の悪いルートがあると、
- Pingが高くなる
- Pingが突然跳ねる
- パケットロスが発生する
- ジッターが大きくなる
といった問題につながることがあります。
GearUPでは独自の「Adaptive Intelligent Routing(AIR)」という技術を使用し、ゲームサーバーまでの通信経路を最適化します。
簡単に言えば、
「いつもの通信ルートよりゲームに適したルートがあるなら、そちらを使って通信する」
というイメージです。
そのため、GearUPを使用したからといって必ずPingが下がるわけではありません。
すでに最適な通信経路を使用している場合、GearUPを経由しても大きな変化がないことがあります。
逆に、現在の通信経路に問題がある場合は、Pingやパケットロスなどが改善する可能性があります。
GearUPはどんなゲームに対応している?
GearUPは特定のFPS専用サービスではありません。
公式サイトによると、現在3,000タイトル以上に対応しています。
代表的なFPS・TPSでは、
- VALORANT
- APEX Legends
- Counter-Strike 2
- Fortnite
- PUBG
- Escape from Tarkov
など、さまざまなオンラインゲームで利用できます。
また、Windows PCだけでなく、モバイルやPlayStation、Xbox、Nintendo Switch、Steam Deckなど複数のプラットフォームにも対応しています。
ただし、プラットフォームによって利用方法や契約体系が異なる場合があるため、契約前に自分が使用するデバイスの対応状況を確認してください。
GearUPを実際にVALORANTで使ってみた結果
ここからは筆者が実際に使用した結果を紹介します。
まずはVALORANTです。
GearUP使用前後で比較したところ、TokyoサーバーではPingが約2ms低下しました。
正直なところ、これは体感できるほどの差ではありません。
さらにHong Kongサーバーでは、逆に約4msほどPingが高くなる結果になりました。
| VALORANT | GearUP使用時の変化 |
|---|---|
| Tokyo | 約-2ms |
| Hong Kong | 約+4ms |
そのため、筆者の環境では「GearUPでPingが劇的に下がった」という結果にはなりませんでした。
しかし、興味深かったのがパケットロスです。
GearUP導入前はVALORANTでパケットロスが発生する試合がありましたが、GearUP使用中はその頻度が減り、Pingのブレやジッターを含めて通信が安定した印象があります。
数時間プレイした際にも、大きな通信トラブルはほとんど感じませんでした。
筆者の環境では、Pingを下げる効果より「通信を安定させる効果」の方が分かりやすかったというのが現時点での感想です。

APEXでは期待していたほどの効果はなかった
APEX LegendsでもGearUPを使用してみました。
APEXでもPingが若干低下することは確認できましたが、VALORANTと同じく劇的な変化ではありません。
さらに筆者の場合、APEXではGearUPを使用する前からパケットロスやPingスパイクなどの問題がほとんどありませんでした。
つまり、改善してほしい問題自体がほとんどなかったわけです。
そのため、APEXではGearUPをONにしてもプレイ体験が大きく変化することはありませんでした。
これはGearUPを検討するうえで重要なポイントだと思います。
すでに低Pingかつ安定した通信環境なら、GearUPを導入しても大きなメリットを感じられない可能性があります。

GearUPの評判・口コミは?
筆者だけの環境では判断できないため、国内外のGearUP利用者のレビューも確認しました。
口コミを調べてみると、GearUPの評価は「かなり改善した」という人から「ほとんど変わらない」「逆に悪化した」という人まで分かれています。
良い評判・口コミ
海外コミュニティでは、GearUPを使用したことでパケットロスがほぼ発生しなくなり、Pingも15~20ms程度改善したというユーザーの報告があります。
また別のユーザーからは、GearUPを使用すると通常より平均Ping自体は少し高くなったものの、100~150msまで跳ねるPingスパイクやパケットロスが減り、70ms前後で安定するようになったという報告もあります。
このユーザーは「Pingが少し高くても安定している方が良い」という評価をしています。
このような事例を見ると、GearUPは単純な最低Pingだけでなく、パケットロスやPingスパイクを抑えて通信を安定させる用途でもメリットが出る可能性があります。
効果を感じなかった・悪化したという評判もある
一方で、すべてのユーザーが効果を感じているわけではありません。
海外コミュニティでは、
- ほとんど変化がなかった
- 逆にPingが高くなった
- ゲームやサーバーによって効果が違った
といった報告もあります。
日本のGoogle Playレビューでも、「あまり変化を感じなかった」という意見がある一方、「ラグが改善した」というユーザーも確認できます。
つまり口コミ全体を見ても、GearUPの効果はユーザーの通信環境によってかなり変わると考えるのが妥当でしょう。
これは筆者がVALORANTとAPEXで実際に試した結果とも一致しています。
GearUPの料金は?
GearUPは継続利用する場合、有料のサブスクリプションサービスです。
筆者も実際に料金プランを確認したうえで、今回は1か月分を契約しています。

筆者がGearUPを契約した際の料金画面。料金やキャンペーンは変更される可能性があります。
料金やキャンペーン内容は時期やプラットフォームによって変わる可能性があるため、この記事では固定価格として断定せず、契約時に表示される最新料金を確認することをおすすめします。
GearUPには3日間の無料トライアルがある
GearUPが気になっている人に、筆者が最もおすすめしたいのが3日間の無料トライアルを利用して判断することです。
GearUPの利用規約では、無料トライアル期間は原則3日間、または登録時に別途表示された期間とされています。
今回実際に使ってみて、無料トライアルが用意されている意味がよく分かりました。
なぜなら、GearUPは人によって効果がかなり違うサービスだからです。
他人の環境でPingが20ms下がったとしても、自分の環境で同じ結果になるとは限りません。
逆に筆者のようにPingが数msしか変化しなくても、パケットロスやジッターが改善する可能性があります。
そのため、
- GearUP OFF時のPing
- GearUP ON時のPing
- パケットロス
- Pingのブレ
- ジッター
- 普段ラグが発生する時間帯
を3日間で比較して、自分の環境で効果があるか確認してから継続するのが一番合理的です。

※無料トライアルや料金、キャンペーン、クーポンの適用条件は変更される場合があります。申込画面に表示される最新条件をご確認ください。
無料トライアルの自動更新には注意
3日間無料トライアルを利用する場合、自動更新・課金条件については必ず確認しておきましょう。
GearUP公式のPC向けサポートでは、無料トライアル開始時点ではすぐに料金は請求されないものの、継続条件を満たした場合は無料期間終了前に初回決済が処理される場合があると説明されています。
また、自動更新が有効になっている場合は、GearUPのアカウント設定から更新状況や請求時刻を確認できます。
「無料期間だけ試して判断したい」という人は、登録したら最初に無料期間の終了日時と自動更新の状態を確認しておくことをおすすめします。
GearUPに限らず、無料トライアルのあるサブスクリプションサービスではこの確認を習慣にしておくと安心です。
GearUPの使い方
PC版GearUPの基本的な使い方は比較的シンプルです。
- GearUPをダウンロードする
- GearUPをインストールする
- アカウントを作成・ログインする
- プレイするゲームを検索する
- ゲーム・サーバーを選択する
- ブーストを開始する
- ゲームを起動する
GearUPにはサーバーやノードを変更する機能も用意されています。
基本的には難しいネットワーク設定を自分で変更する必要がないため、ネットワークに詳しくないFPSプレイヤーでも比較的導入しやすいサービスだと感じました。

実際に使って感じたGearUPのメリット
パケットロスやPingのブレを改善できる可能性がある
筆者がVALORANTで一番メリットを感じた部分です。
Pingの最低値を数ms下げることよりも、パケットロスや瞬間的なPingスパイクが減って通信が安定する方が、FPSでは快適さにつながるケースがあります。
海外サーバーとの通信改善も期待できる
自分の地域から遠いゲームサーバーへ接続する場合、途中の通信経路が複雑になります。
GearUPは地域をまたぐ不安定な接続も改善対象としているため、海外サーバーでプレイするユーザーとは相性が良い可能性があります。
ただし、筆者のVALORANT Hong Kongサーバーでは逆にPingが約4ms増加しました。
海外サーバーなら必ず改善するわけではない点には注意してください。
難しいネットワーク設定が必要ない
Pingやパケットロスを自分で改善しようとすると、ルーター設定やDNS、通信経路などネットワークの知識が必要になる場合があります。
GearUPはゲームを選択してブーストする形なので、比較的簡単に試せるのもメリットです。
実際に使って感じたGearUPのデメリット
必ずPingが下がるわけではない
ここが最大の注意点です。
筆者自身、VALORANT・APEXのどちらでも劇的なPing改善は確認できませんでした。
すでに通信経路が良好な場合は、GearUPを導入しても改善幅が小さい可能性があります。
環境によっては逆にPingが高くなる
VALORANTのHong Kongサーバーでは、GearUP使用時に約4ms高くなりました。
ネットワーク最適化サービスだからといって、必ず現在より良いルートになるとは限りません。
継続利用には料金がかかる
GearUPは無料ソフトではなく、継続利用する場合は料金が発生します。
そのため、現在のゲーム環境に何も問題がない人が「なんとなく良くなりそう」という理由だけで契約する必要はないと思います。
無料トライアル中に改善が確認できた人が継続するという使い方がおすすめです。
GearUPがおすすめな人・おすすめしない人
GearUPを試してみる価値がある人
- ゲーム中にパケットロスが発生する
- Pingが突然大きく跳ねる
- ジッターが大きい
- 時間帯によって通信が不安定になる
- 海外サーバーでプレイすることが多い
- 回線速度は十分なのにゲームだけラグい
- APEXやVALORANTなどFPSを頻繁にプレイする
GearUPが必要ない可能性が高い人
- すでにPingが十分低い
- パケットロスが発生していない
- Pingスパイクやジッターにも困っていない
- 現在のゲーム環境にラグを感じていない
- 通信ではなくPC性能が原因でゲームが重い
特に最後は重要です。
FPSが低い・画面がカクカクする原因がGPUやCPU性能にある場合、GearUPを導入しても解決しません。
GearUPが改善するのはネットワーク通信です。
結論|GearUPは「Pingを劇的に下げるソフト」と考えない方がいい
GearUPを実際にVALORANTとAPEXで使用してみて、筆者の印象は導入前から少し変わりました。
最初は「GearUPを使えばPingが大幅に下がるのでは?」と期待していました。
しかし実際には、VALORANTのTokyoサーバーで約2ms改善、APEXでも若干の改善にとどまり、劇的な変化はありませんでした。
その一方でVALORANTでは、GearUP使用前に気になっていたパケットロスが減り、ジッターやPingのブレを含めて通信が安定した印象があります。
逆に、もともとパケットロスなどの問題がなかったAPEXでは大きなメリットを感じませんでした。
この結果から、GearUPは、
「すべてのゲームでPingを劇的に下げるサービス」
というより、
「ゲームサーバーまでの通信経路に問題がある場合、Ping・パケットロス・ジッターなどを改善できる可能性があるサービス」
と考えるのが適切だと思います。
そして、GearUPの効果はユーザーの回線環境によってかなり変わります。
だからこそ筆者としては、レビューだけを見ていきなり長期契約するより、3日間の無料トライアルで実際に自分が普段プレイしているゲームを試してみることをおすすめします。
GearUPをON/OFFしてPing・パケットロス・ジッターを比較し、効果があるなら継続、変わらないなら契約しない。
これが一番分かりやすい判断方法です。
筆者自身も現在1か月間の検証を続けています。
短期間では分からない時間帯による違いや、長期間使用した場合のパケットロス・安定性についても確認し、1か月使用後に改めて長期レビューを公開する予定です。

